「Paidy」不正防止に向けて AI 顔認証による本人確認機能などを導入
2020/03/22
Paidy は、本年初頭に発生した弊社サービスの不正利用による詐欺行為に関して、「不正利用の防止」「お客様の保護」の観点から、再発防止に向けた対策を実施することを決定いたしました。
対策は、「AI 顔認証による本人確認の実施」「AI による不正検知システムのレベルアップ」「EC 加盟店様の不正対策チームとのより一層の連携強化」の 3 つの取り組みを行います。これらにより、お客様にいままで以上に安全にオンラインショッピングを楽しんでいただける環境作りに努めてまいります。
① AI 顔認証による本人確認の実施
他者または架空の個人情報などによる不正な取引を防ぐため、eKYC※1 によるオンライン上で完結する本人確認機能※2を実装いたします。今回実装する eKYC は、生体認証クラウドで培った精度の高い画像照合率を誇り、厳格かつ簡便な AI 顔認証によるものです。本機能は、Paidy アプリ上で運転免許証と顔写真を撮影して本人確認手続きを行うことにより、アカウントのアップグレードを完了するものです。これにより、C2C マーケットプレイスを使用した「Paidy」不正利用において売り手の本人確認が徹底されるため、強力
な再発防止策となります。くわえて、お客様ご自身による月々の予算設定が可能となります。これにより、お客様ご自身によるご利用金額の管理が可能となり、使い過ぎを防ぎます。こちらのアップグレード機能は 2020 年 4 月 15 日にリリース予定です。「Paidy」独自のシンプルで使いやすい UI/UX はそのままに、新たな機能拡張によって、より安全なオンライン決済サービスを提供いたします。
(※1)eKYC は、electric Know Your Customer の略称で、本人確認をオンラインで行うことを指します。
(※2) 当社の本人確認は、株式会社 Liquid(株式会社 ELEMENTS グループ)の LIQUID eKYC を利用いたします。「LIQUID eKYC」について https://liquidinc.asia/liquid-ekyc/
eKYC仕組みイメージ
eKYC利用シーン例
② AI による不正検知システムのレベルアップ
不正検知システムを強化し、検知性能の一層の改善に努めてまいります。不正な取引に関するデータを抽出して AI に反復学習させ、不正検知性能の精度をコンスタントに高めてまいります。本対策によって事前もしくは発生時点で不正を速やかに検知し、事前の不正取引の防止に努めてまいります。
③ EC 加盟店様の不正対策チームとのより一層の連携強化
他の決済手段を使って発生した不正取引に関するデータを加盟店様から共有いただき、弊社の不正検知システムにそのデータを学習させることにより、不正検知性能を向上いたします。これにより、さまざまな不正パターンを、事前もしくは発生時点で速やかに検知し、不正取引を未然に防止します。
尚、本日時点におきまして、今般の詐欺行為に係り、いわゆる二重請求は一切発生していない事を確認しておりますが、今後も二重請求も含めたお客様・第三者の皆様の不安に繋がる事案を撲滅すべく努めてまいります。
弊社、代表取締役社長の杉江 陸によるコメントは以下のとおりです。
「本件を受けて、より安心して「Paidy」をご利用いただくため、セキュリティ強化策について社内で協議を重ねて参りました。対策として、まずは本人確認機能の実装、一層の不正検知性能の向上、加盟店様との連携強化などを行いますが、今後も継続的にセキュリティ強化策を実践してまいります。繰り返される不正と戦い、より信頼いただける身近な決済サービスを目指して邁進してまいります。」